2007年11月19日

なぜ、「みんなのライトノベルコンテスト」なのか

●きっかけは、「広島アニメーション文化シンポジウム」

わたくしたちは、2007年3月18日の「広島アニメーション文化シンポジウム※」において、広島、中国地域のアニメ文化を真に活気ある地域文化の一つにまで高めるためには「広島、瀬戸内海、中国地方」というコンセプトを含んだアニメーション作品をつくることが必要であるという結論を若い世代の方々と共有しました。

●「広島アニメーション」をつくる!

「広島アニメーション文化シンポジウム」終了後、わたしたちは、「地域性を踏まえたアニメーションをつくる」という夢を実現する方法や作品のテーマについて考え続けてきました。しかし、アニメーション作品の制作は容易ではありません。わたしたちは、まず、アニメーションの原作を作ることから始めることにしました。そして、原作のあり方として、近年、存在感を高めている「ライトノベル」に注目をしました。

●ライトノベルとは?

現在、国内外から注目されている商業アニメーション作品の多くは、アニメーション単体としてだけでなく、コミックス、ゲーム、ノベル、関連グッズ、情報誌、インターネットなどの複合的なメディアの連関の中で、ファンに愛好されています。そのなかでも、ノベル、すなわち「ライトノベル」と呼ばれるジャンルは、近年、若者を中心に非常に注目されるようになっており、アニメーション作品の原作として用いられるものも多くなっています。
ライトノベルは、個性と魅力に溢れるキャラクターが日常的な世界、あるいは架空の世界で活躍する形式を持ちます。ライトノベル作品の公募を通じて、書き手の方々が、どのような魅力的なキャラクターを産み出し、瀬戸内海(中国地方)という舞台を独自の視点から発掘していただけるか、非常に楽しみです。

●物語データベースの構築「SETOプロジェクト」

ライトノベル作品を公募するにあたり、全国各地にいらっしゃる「書き手(小説家)」の皆さんに対して、地域の文化的資源情報(いわゆるネタ)を提供する目的で、物語データベース「SETOプロジェクト」を立ち上げました。
広島、瀬戸内海、さらにはその背景としての中国地方は、古来より受け継がれる豊穣な物語に満ちた、一種の文化的資源の宝庫である、と言っても過言ではありません。
地域の歴史・地理・人物・産業・民話・建築物・商品、その他個人レベルの「おもしろい・すべらない」エピソードなどを、インターネット上に集積してゆき、それを見た「書き手」の皆さんがインスパイア(触発)されて、これまでにない「地域の新しい物語」が誕生してほしい、と考えております。

●「文化的資源」を「文化的資本」へ

今回、公募によって(ライトノベル)作品を広く募ることで、多くの方々、特に若い世代の方々に、広島、瀬戸内海、中国地方の「文化的資源」を発掘し、再発見、再解釈していただきたい、つまり、新たな視点から「現代の物語」へと変換していただきたいという思いがあります。それによって、「過去の物語の集積」である「文化的資源」は、今を生きる私たちのための物語を紡ぎだす「文化的資本」として新たな文化産業を循環的に創出してゆく基盤となっていくことでしょう。

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