2007年07月10日

「広島発のアニメ」という「酵母」

2007年7月9日(月曜日)

ぐっさん@げんしゃ様

お久しぶりです。もも@みやじまです。

「広島アニメーション文化シンポジウム」ではお世話になりました。

「シンポジウムのパネラー」というのは、実は初体験だったのですが、観客を前にしてマイクを持つと、どうもいけません。その昔、人前で歌をうたっていたので、「広島発のアニメをつくろう!」などと、おもわずアジってしまいました。

さて、京都アニメーションの『涼宮ハルヒの憂鬱』2期決定のニュース、私もチェックしておりました。

京都アニメーションさんは、今でこそ『フルメタルパニック』 『AIR』 『涼宮ハルヒの憂鬱』 『Kanon』 『らき☆すた』等の超人気作品を自社作品としてリリースしておられますが、会社設立は1985年と、既に20年以上の歴史をお持ちです。

東京の「地場産業」であるアニメ業界では、大手制作会社がオフショア(海外)での制作体制を進めておられるなかで、京都アニメーションさんは、「地方都市」京都において、制作の全工程を自社内で完結されておられるようです。

「職人」を大事にして、「ご贔屓」がよろこぶ「作品」を作り上げてゆく。そして、自らの手で「後継者」を育成する。私はそこに、京都の伝統工芸文化とのアナロジーを感じてしまいます。

それでは、我が「広島」は、どうなのでしょうか。

奇しくも京都アニメーションさんが設立された1985年に、「広島国際アニメーションフェスティバル」の第1回が開催されました。

同フェスティバルは、世界中の短編アニメーションが集まる、日本における唯一といって良いほどの「国際映画コンペティション」として広く認知されております。

このフェスティバルを核にして、「まちおこし」「産業おこし」に結びつけてゆこう、ということで2004年に設立されたのが、私の所属する「広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金」という組織です。

これまで、
2004年のイベント
・広島市立大学公開講座「広島アニメーションアカデミー」
そして、
2006年のイベント
・経済産業省の受託事業である「ポール・イマージュ・広島」事業
最近では、
「にしき堂アニメCMコンペ」
・6月から運営を開始したWEBサイト「広島アニメーションシティ」事業
と、事業の拡大、関連組織との連携の強化に取り組んで参りました。

当基金は、今後も、「広島とアニメーション」に関する事業に、積極的に取り組んでゆくつもりです。

しかし、最近、そういった「まちおこし」「産業おこし」の大きな動きとは別に、本来取り組んでゆくべき重大なポイントが欠落しているような気がしてならないのです。

以下に、「なんか開放してやるブログ」さんが、私にとっては、痛いところを突かれた(というか、ちょっと腹が立つ)、それでいて、納得させられる点のある記事を掲載されておられましたので、引用させていただきます。(私にとっては、自爆っぽいですけど)

ずーーっと疑問だった、「どうして『広島』で『アニメ』産業でなければならないのか?」ということについても、たまたま広島で開催されていたマニアックな国際文化イベント「広島国際アニメフェス」があることを知っていた、地元企業の偉いさん(=経済同友会の役員)の思いつきで「じゃあアニメの催しをやればいいじゃない」といったものが、一人歩きしていつの間にか「広島をアニメ産業のまちに!」まで話が大きくなり、引っ込みが付かなくなっているのが真相のよう。
西日本のアニメクリエイターが広島を目指してくるような、アニメを作って売る(それで食える)場を広島にもたらしたい、とおっしゃってますが、そのアニメを作る場をどうやって作るかについては一言も語られず、ただ「やってること、やろうとしてることを多方面でPRしている段階」のようです。そうしているうちに「どうにかなる」のを待っているような、悲しいほどの頼りなさだけを感じました。


そうなのです。「なんか開放してやるブログ」さんがおっしゃっている通り「どうにかなる」のを待っているだけでは、なにも生れてこないのです。

私個人としては、2004年にビエンナーレ基金に配属されてからずっと「広島発のストーリーアニメ」がつくりたい、と思い続けておりました。(既に、「はだしのゲン」という、広島を代表する作品が存在しますが)

シンポジウムではからずも発表してしまった、「瀬戸内海をテーマにしたアニメ」は、私自身の中に流れる「瀬戸内海人」の血が、海に生きた祖霊が言わせた言葉なのかもしれません。

ぐっさん@げんしゃから、七夕の日にメールをいただき、それをキッカケに、いろいろと思いをめぐらせましたが、「広島発のアニメ」という「酵母」を持つ者の一人として、あえてここで、宣言します。

「広島アニメーションをつくる!」と。


posted by HAC at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・書簡
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